コミュニティ(←→)ビジネスについてぼんやり考えたこと
コミュニティビジネス考
■コミュニティビジネスとはなんなのか。
「コミュニティビジネス」という言葉がある。
[NPO」や「社会起業」という言葉を知っている人にとっては一般化した言葉になっているけれど、実は非常に曖昧な言葉。
一応、経産省、総務省でそれぞれ定義している意味合いもあるのだけど、
ざっくりと「コミュニティ(地域)の活性化に繋がるビジネス」を指す。
色々なニュースにも取り上げられた葉っぱビジネスの「いろどり」のように、過疎地に新たな産業を起こした事例もそうだし、子供が病気になったときに看護師経験があるお母さんに預けられるネットワークを創った「フローレンス」もコミュニティビジネスと言える。
今までは公共が行なっていた地域・コミュニティのためのサービスや活性化を税ではなく、
自律的なビジネスモデルでやろうぜ!というのがコミュニティビジネス。
■コミュニティビジネスのジレンマ
さて、このコミュニティビジネスは言葉としてひとつ大きな罠というか倒錯を抱えている。
それは今までの「○○ビジネス」とは主従が違うというところ。
例を挙げるとこんな感じ。
環境ビジネス→「環境」を市場、もしくは環境を商材にしたビジネス
(環境ニーズに売る、環境製品を作って売る)
ITビジネス→ITを市場、もしくはITを商材にしたビジネス
(インターネット上でサービスを展開する、インターネットを使うためのデバイスを開発・販売する)
フードビジネス→食品業を市場にする、もしくは食品を売る。
etc
このように今までの○○ビジネスは○○を使ってビジネスをする。という構造。
しかし、コミュニティビジネスはさっき書いたようにその主従が逆転する。
ビジネスの手法を使って、コミュニティを活性化する。
ビジネス→コミュニティ
つまり、今までの○○ビジネスと同じ扱いで挑むと盛大にすっこけることが予想される。
「これからは環境や!」「これからはITや!」
というのは市場の持続性はさておき、そこに市場がある、商材としての価値が明確であるという意味で間違いではない。ビジネスチャンスなのだ。
これと同じノリで
「これからは地域(コミュニティ)や!地域で設けるんや!」
と意気揚々と乗り込んでいくとおそらく非常に不幸な結果が待ち受けている。
誤解を恐れずいうのならコミュニティビジネスの本質上、儲けというのは最低限でいいのだ。
地域の医療サービスが自立的に回ったり、産業として人が暮らせるだけで御の字。
少なくとも今のステージでは。
■儲け話をすると・・・・・。
さて、このようなコミュニティビジネス。株式会社が挑むと非常に大きなジレンマを感じることになる、つまりは会社というのは本質的に儲けなければならない。
新しいことをはじめるには儲け、あるいは儲ける見込みが必要となってくる。
そして、それが見込めない場合には赤字を少なくしつつ実験するしかない。
つまりは株式会社(ある程度の規模の)が本気でコミュニティビジネスの支援や創出を目指そうとすると、まず「財源」の話から入ってしまうきらいがある。否が応なんだけど。
ここで、一番お手軽なのが国のお金である。委託事業あるいは助成金。
決められたフォーマットに記入して、点数化された判断基準で成否が決まるという、 非常に設計がしやすいのだ。
■儲かるはなしがあるんですぜ、は長続きしない・・・よなぁ。
そんなわけで「こんな助成金があるんでやってみませんか?」から入る癖が知らず知らずについてしまった気がする。「財源があるんです」は確かに説得力だし、全てが間違いだとは絶対に言わない。
が、
「コミュニティ」(地域の目的意志)>「ビジネス」(財源・自律性)
=コミュニティのためのビジネス
から
「コミュニティ」<「ビジネス」
=ビジネネスのためのコミュニティのネタ・困ったこと探し
になってしまった時。
これは本当に悲しいことになるんじゃないかなと思う。
反面「ビジネスのための地域のポテンシャル探し」というポジティブ方向の考え方ができる、
そんな地域の魅力=経済的評価を得る社会が訪れることにも期待。
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